チャプター 251

エミリーはチャールズの顔を見上げた。彼の眉間には皺が寄ったままで、その瞳に浮かぶ不安は隠しようもなかった。

彼女の胸は温かくなり、同時に少しの痛みを覚えた。そっと手を伸ばし、彼が固く握りしめた拳の上を自分の手で優しく包み込み、冷ややかな肌に指先を這わせた。

「チャールズ」

その声は柔らかくも、決して譲らない響きを帯びていた。

「デルバートが先手を打つほど大胆なら、このままでは終わらないわ。彼は私たちの手札を知らないもの。必ずまた仕掛けてくるはずよ」

チャールズは彼女に顔を向け、包み込まれていた手を反して彼女の手を握り返すと、力強く、有無を言わさぬ強さで握りしめた。

「警備を倍にする...

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